ネット銀行の法人口座を開設するメリットは?

ネット銀行で法人口座を開設するメリットは、初心者や小規模事業者にとってかなり魅力的です。

ネット銀行の法人口座を開設するメリット

①手数料が安い

ネット銀行の振込手数料は、メガバンクより低めです。例えば、他行への振込み手数料は、145円前後です。条件によっては、手数料のかからないこともあります。

また、口座の維持費が無料の銀行が多いです。入出金や振込の回数が多い法人には特にコストメリットは大きいです。

②24時間365日利用可能

スマホやパソコンからいつでも送金や残高照会ができるため、店舗に行く時間や手間がかかりません。また、土日祝も即時振込できる銀行もあります。(GMOあおぞら、住信SBIなど)

③開設や管理がスピーディ

申込み〜開設まで最短1〜2日です(GMOあおぞらなど)。書類の提出もオンラインで完結しますので、メガバンクのように窓口予約や長時間待ちが不要です。

④会計・経理との相性が良い

会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生など)と自動連携が可能です。入出金データを自動で取り込みすることができ、仕訳や確定申告の手間が減ります。

⑤地理的な制約がない

日本全国どこからでも開設・利用できます。支店の所在地に縛られませんので、引っ越しや事務所移転にも柔軟に対応できます。

ネット銀行の法人口座のメリット・デメリット

項目 メリット デメリット
手数料 振込・口座維持費が安い(条件により無料) ATM入出金に回数制限や手数料がかかる場合あり
利便性 24時間365日オンライン取引可能 現金や手形の取り扱い不可、または制限あり
開設スピード 最短1〜2日で開設可能、オンライン完結 事業実態が不十分だと審査落ちしやすい
会計ソフト連携 freee・マネーフォワードなどと自動連携可能 ソフト未対応の銀行も一部あり
所在地の自由度 全国どこからでも開設・利用可能 支店・窓口で直接相談できない
コスト管理 振込や残高確認がスマホで即確認可能 ID・パスワード管理やセキュリティ対策が必須

以上のように、ネット銀行は 「低コスト・スピード・利便性」 を求める法人に非常に向いています。一方で、現金取引が多い業種や、直接相談できる担当者が必要な業種には不向きな場合もありますので、利用スタイルに合うかどうかを事前にチェックするとよいでしょう。