
手数料・会計連携・スピードの3拍子で選ぶ「最初の1口座」
開業したばかりの個人事業主の方にとって、「どこの銀行で口座を作るか」は最初の大きな選択です。ネット銀行は手数料が安く、手続きもスピーディー。さらに、最近では会計ソフトとの連携機能が充実しており、経理の自動化までできるようになっています。
今回は、そんな失敗を防ぐために、初心者が最初に選ぶべきネット銀行を3つのポイントから徹底解説します。
ポイント①:手数料の安さ
振込回数が多い人ほど“地味に効いてくる”のがコスト差です。
開業直後は、仕入れ先や外注先への振込が増える時期です。1回あたりの振込手数料が安い銀行を選ぶだけで、年間で数千円〜数万円も節約できることがあります。特におすすめなのが以下の2つです。
GMOあおぞらネット銀行
・他行宛の振込手数料が 業界最低水準(145円〜)
・同行間(GMOあおぞら同士)は 無料
・月に数回の「無料枠」もあり、使い方次第でほぼ手数料ゼロ
住信SBIネット銀行
・他行宛も1回あたり 145円〜
・「スマートプログラム」でランクが上がると無料回数UP
・取引が多くなるほどコストメリットが出る
ポイント②:会計ソフトとの連携
経理の手間を“ほぼゼロ”にする仕組みを最初から整えることが大切です。
会計ソフト(freee・マネーフォワードクラウド・弥生会計オンラインなど)は、銀行口座と連携させると入出金データが自動で取り込まれ、仕訳まで自動化できます。開業直後からこの仕組みを整えておけば、「経理に追われる毎日」から解放されます。
GMOあおぞらネット銀行
・freee・マネーフォワード・弥生の主要ソフトすべてと連携
・API連携でリアルタイム更新&自動反映
・仕訳作業の手間をほぼゼロにできる
三井住友銀行 Trunk(SMBC法人ネット口座)
・freee・マネーフォワード・弥生の主要ソフトすべてと連携
・将来的に法人成りを見据えた口座運用が可能
・大手銀行ならではのセキュリティと安心感
ポイント③:開設スピード
「今すぐ事業を始めたい」人こそネット銀行が早いです。
実店舗のある銀行だと、書類提出や面談で1〜2週間かかることもあります。一方、ネット銀行ならすべてオンライン完結で、最短当日〜数日で開設完了します。
GMOあおぞらネット銀行
・申込みから最短1〜2営業日で開設
・スマホと本人確認書類だけでOK
・開業届前でも「屋号+個人名」口座が作れる
住信SBIネット銀行
・完全オンライン完結
・審査スピードが安定して早い(通常2〜5日)
初心者が最初に選ぶべきネット銀行は?
| 銀行名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| GMOあおぞらネット銀行 | 手数料が安く、会計ソフト連携が最強。開設も最短。 | 経理をラクにしたい初心者・freeeユーザー |
| 住信SBIネット銀行 | 安定性・手数料バランスが優秀。 | マネーフォワードユーザー・副業系個人事業主 |
| 三井住友銀行 Trunk | 将来法人化を考える人に◎。 | 信頼性を重視したい人・法人化予定者 |